紀州釣り修行記~黒鯛(チヌ)の伝統釣法「紀州釣り」の修得を目指す男の足跡
黒鯛(チヌ)を狙う「紀州釣り」は、歴史ある釣法だが、今なお進化を続けている。そのひとつ、永易流ハワセ釣りの魅力にとりつかれた「まけ@ダンゴマン」の、七転八倒周囲爆笑の修行記ブログです。

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「ちぬ倶楽部」取材顛末(本番・後編)2005年5月19・20日釣行

前編より続く
雑誌「ちぬ倶楽部」の駿河湾の釣り特集の取材を受けている。
大阪から遠路やって来た記者のためにも、黒鯛(ちぬ)の顔を見せてやらねばならない。
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取材前日の5月19日、ひとりでテスト釣行を行った。
5月8日の釣行の反省をふまえて、団子配合は次の通り。
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紀州マッハ(青) 5kg
細引きさなぎ  900g
アミエビ    600cc
海水      約200cc
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「マッハ青袋」に、細引きサナギを多めに入れて、軽い団子を作る。

軽めの団子をゆっくり沈めることにより、浮いているかも知れない魚の目を底に向け、団子を追わせる。
団子はしっかり締めて、割れた後はサシエサをその場に留め、
食い気のあるチヌの登場を待つ。
という作戦である。

この日は10時頃から釣りを始め、満潮直前の午後2時前に35センチ程の
黒鯛(チヌ)が釣れた。なんと今年初チヌである。

早速、現場から永易さんに電話で報告すると、
翌日の「食い」に対する影響を考えて、これ以上同じ場所で釣りを続けるのはやめた方がいいとのことだったので、即刻納竿とした。

明日は、今日のパターンを信じて釣りつづること、今日釣れた潮回り、満潮直前に集中すること(明日の満潮時刻は今日より約1時間遅れ)
それを逃したら、夕まづめにもう一度集中することなどの
アドバイスをもらった。

特徴的だったのは、オキアミには何の反応もないが、
「ボケ」にだけ、エサトリとチヌの反応があったこと。
ボケが盗られるなら、オキアミも盗られるというのが
普通だと思っていた。なぜ「ボケ」だけなのか。

永易さんに状況を説明すると、「エサトリはフグだけですね」
と即答。確かにこの日チヌ以外に釣ったのは、フグだけだった。

片付けた後、かじさんに、房総で買って運んでもらう「ボケ」の増量を
お願いする。明日は全投「ボケ」も辞さずだ。
-------------------------
取材当日20日は、朝5時から釣りを始めた。
最初の3投は、サシエサにオキアミを使ったが、全く反応がないため、
すぐに「ボケ」に変えた。

1時間半ぐらいしてからだろうか、もそっとしたアタリを聞きアワセしたら、ヘダイが釣れた。やはり「ボケ」を食ってきた。
形はチヌに似ているが鼻先が丸い。自分で釣ったのは初めてだ。
一応、記者が写真を撮影してくれた。

その後は、ボケも残りっぱなし。
潮が低かったので、満潮の午後3時を待つしかないのかと、
ペース配分を考えながら団子を打ちつづけた。
やっきになって投入のペースを早めれば、団子が入りすぎて、食いを悪くするかも知れない。午後3時にピークを持ってくるように、気持を抑えながらの釣りとなった。

午後2時、「そろそろかな」と思っていた矢先、至近距離に釣り人が入るというアクシデントが発生した。投入ポイントは同じ、当然釣れる確率は下がる。それに加えて、入れてはいけないものを入れた団子である。釣れなくなるのは目に見えている。

そこから、集中力が増した。
数投後、ちょうど予備の場所に入っていたかじさんが、諦めて、こちらに移動してきたところだった。

団子が割れるタイミングの直後、コンと前アタリしたかと思うと、
永易ウキがゆっくり沈んでいった。
合わせると手ごたえがあった。重量感からしてフグではない。

20050520_make1.jpg


くつろいでいた記者に、「本命です」と告げ、やりとりに入る。
記者がカメラをかまえ、バシャバシャバシャと連射する。

20050520_make3.jpg


上がったのは30センチ弱のチヌ。型は小さいが、とりあえずボウズは逃れた。
ここ半月の肩の荷がいっぺんに下りた。「よかった~」思わず声が出た。

手に持った写真を撮ってもらって、リリース。

20050520_make2.jpg


その数投後、まだ雰囲気があるな、と思ったら先ほどと同じアタリで、もう一尾。
こんどはもう一回り小さかった。

私の釣果を見て、隣の釣り人が集魚材を追加するのが見えた。

その後は、また静かな状態に戻ってしまった。

あとは型だけ。いいサイズを一枚上げたいと思い、手返しを繰り返した。

1尾目を釣るまでは、力みがあるのか、団子の飛距離が伸びず、空中分解が発生する始末。
ところが釣ってからは、不思議と投入もスムーズになった。

6人中釣果は自分だけ。ふくさんも釣ったのはヘダイだけだ。心の中で鼻が高くなった。
しかし、ドラマはその後起こった。

日も傾きかけた、4時過ぎだったか、ふくさんが竿を曲げた。
足下に置いてあった「ぬかすなネットTV」用のビデオカメラを
ふくさんの方に向ける。かなりの大物だ。
「アイゴじゃないの?」と茶化すが、
上がったのは立派な黒鯛。40センチジャスト。

20050520_fuku2.jpg



「やられた。」
自分も・・・と手返しを繰り返すが、エサがそのまま戻ってくる。

でも、まだ数では勝っている。型でふくさん、数で私、いいバランスじゃないか、と自分を慰めた。

しかし、またふくさんが竿を曲げた。今度も良型の黒鯛。同点である。

その後40センチオーバーのグレ。「ふくさん、エサ浮いてますやん」と心の中で思う。

しかし、その後ふくさんが黒鯛連釣。やはり良型。ギャラリー役のかじさんは、「もうチヌしかいない・・」と興奮。

4対2、型でも数でも完敗である。

午後6時を回って、道糸が見えなくなり、団子が切れたので、私は納竿として、ビデオカメラを持ってふくさんの所へ。

「『ぬかすなネットTV』用にもう一枚釣って下さいよ」とプレッシャーをかけるが、
「潮が止まって反応が無くなった」とのこと。

それでもカメラを回していると、数投後になんと、ウキに反応が・・・・。

もぞっとして戻る、もぞっとして戻る、何度も繰り返している。
「合わせられない」とふくさん。
「待ったら入るかも」と私。

もぞもぞが5回くらい続いた後、ウキがゆっくり水中に入っていった。

「やったー」「ジャンやで、ジャン」
と予備場所で4枚の好釣果を上げて戻ってきた、たーちさん
かじさんと私が狂喜乱舞する中、ふくさんの竿が
満月になった

20050520_fuku1.jpg


ふくさん42㎝を頭に型そろいで5枚。私は27㎝と23㎝。
私の完敗だが、取材は成功だったと思う。

皆でほっと胸をなでおろした。

------------------
帰りにファミレスで反省会。ふくさんの話も聞いた。

「最初の一枚が釣れる4時半までは本当に辛かった。
まけさんに釣れていただけに、なおさら。
本当に12時間近く我慢の釣りだった。」

ふくさんの設定は、私と同じ。
軽めの団子をゆっくり沈める。
団子はしっかり握り、サシエサを動かさないのは、ハワセ釣りの基本どおりである。

ふくさんの凄いところは、昼間の辛い時間帯に、安易に団子の集魚力を上げずに、夕まづめを信じて、そこにピークを持ってきていることだと思う。

普通、他人が釣れたら、自分の団子の集魚力を高めたくなるものだが、
集魚の危険性を知っているふくさんは、我慢して、夕方になっても釣れる環境を用意したと言える。

ふくさんと私のポイントは50mほど離れており、潮の流れも違う。
ふくさんの所に、大型の群れが入ったのは、偶然かも知れない。
しかし、その時に計算どおりに、「釣れる」状況を作り出していたところが「腕」であり「粘りのふくさん」の真骨頂でもある。

また、並んだ6名中、釣果があったのは、ふくさんと私の2名だけだったことも付記しておく。

今回の釣行は、集魚について多くの示唆を示すものでもあった。

以上
尚、この模様を掲載した「ちぬ倶楽部」は、2005年6月26日に発売予定です。

Special Thanks To
◆ちぬ倶楽部さん・フィッシングブレーンさん・・・すばらしい体験をありがとうございました。
◆釣具屋武士さん・・・ポイント選択の相談に乗ってもらいました
◆たーちさん、かじさん、ふくさん・・・応援釣行ありがとうございました。
◆現場に来ていただいた沼津の方々・・・応援ありがとうございました。嬉しかったです。
◆ネットで心配してくれた多くの皆様・・・お陰様で無事終わりました。ありがとうございました。

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  1. 2005/05/20(金) 23:58:59|
  2. 紀州釣り修行記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

コメント

おめでとうございます

臨場感溢れるblog、ハラハラしながら読ませていただきました。とにかく良かったですねえ~!おめでとうございます。

  1. 2005/05/24(火) 19:20:09 |
  2. URL |
  3. d&a遠藤 #-
  4. [ 編集]

これはこれは

いやいやこんな所までご覧いただき、コメントまで恐縮です。
  1. 2005/05/25(水) 01:25:46 |
  2. URL |
  3. まけ@ダンゴマン #-
  4. [ 編集]

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