紀州釣り修行記~黒鯛(チヌ)の伝統釣法「紀州釣り」の修得を目指す男の足跡
黒鯛(チヌ)を狙う「紀州釣り」は、歴史ある釣法だが、今なお進化を続けている。そのひとつ、永易流ハワセ釣りの魅力にとりつかれた「まけ@ダンゴマン」の、七転八倒周囲爆笑の修行記ブログです。

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紀州釣り、団子の締めとは? 10月9日神戸和田防修行記

awase


爆発的上達の2人
バクダンさんとてつさん。いつも私の遠征にお付き合いいただく関西の友人の中で、最近特にメキメキ頭角を表してる方々である。昨年の11月の遠征で、コテンパンにやられて以来、毎度毎度その釣りの凄さには圧倒されぱなっしだ。

もちろん、関西には釣りの上手い友人が沢山いるが、ここは話をシンプルにするために2人に絞らせていただきたい。

彼らが永易流と出会ったのは2002年。私が初めて永易流と接したのが2000年なのだが、後から来た彼らは、1~2年の間に爆発的に上達し、あっと言う間に私を抜き去って行った。もはや、私には彼らの背中すら見えない。

やはり違いは団子の「締め」
この違いはどこにあるのか。永易師匠に聞いてみた。
「団子が握れているかどうか、『締め』ができているかどうかでしょう」
「『締め』が出来た瞬間に劇的に釣りが変わるんだと思います。彼らはその良い例です」
といった回答だった。

従って、この1年の私の紀州釣り修行の目標は、初心の時と変わらず「団子の締め」であった。

自分では「締め」れているつもりだった。2003年秋ぐらいから、「自称締めた団子」を投げていたはずである。しかし、遠征のたびに、爆釣する彼らの横でいくら握っても追いつかない何かを感じていた。

師匠直伝
前回の家島での釣り(まだレポートしていませんが)の後、永易さんの自宅
ガレージでマッハをバッカンに空け、お願いして団子の握り方を教わった。
何度も見ているのだが、今度こそ何かを掴もうと、必死で自分との違いを
探し、質問した。

永易さんも「皆にはここまで教えてませんよ」と言いながらも
親切に付き合ってくれた。

永易さんは、既に団子の締めが身についているから、その握りを解析する
のはとても大変だった。永易さんにとっても解説が困難だったに違いない。
それほど、簡単に締まった団子を握っているのだ。

締まった団子は、私が握ったものと、密度というか、比重が違う
ように思われる。手の大きさによって、団子材の量が違うので、
正確には比較できないが、永易さんの団子は同じ材料で握っているのに、
小さくてずっしりしているのである。

復習できずにまた遠征
その後、釣りに行く機会が作れずに、また次の遠征が来てしまった。
本当は師匠にも、友人にも顔向けできないのだが、自宅を離れなければ釣りに集中できないという事情もあり、恥をしのんでまたハンドルを握った。

今回の遠征の目標はひとつ。納得できるまで団子を握ること。
前回の直伝で、2つだけ発見できた自分の欠点
①団子の締め始めが早すぎる
②締める時、下になる指の支えが甘く、力が逃げている
この修正をしてみるつもりだった。

初日の三重某所では、雨だったこともあり、団子の水分が多くなってしまい、なかなか思ったような締めが試せなかった。

状況も良くないようで、私はボウズ。永易さんが1枚。
同行のなおきさんに2枚と貧果だった。

しかし、なおきさんの1枚は55センチだったのには一同びっくり。
(なおきさん、初年無しおめでとうございました。)
最近なおきさんにもやられっぱなしである。
恐るべし、フリーダム!

2日目和田防新波止へ
三重から戻って、4時間ほど寝て、今度はバクダンさんの車に乗せてもらい、神戸へ。(バクダンさん、渡船の交渉から運転まで、ありがとうございました)

和田防新波止への薩摩渡船は、クルーザーのような渡船でキャビンがしっかりしていてびっくり。
cabin


神戸の町を横目にちょっとした観光気分を味わった。
kobe_day


航程20分ほどで新波止へ。足場が高いので、舳先についたステップを使って登る。常連さんが荷物運びを手伝ってくれた。
hashigo


団子の握り方を変える
人によって団子の握り方はさまざまだと思うし、手の大きさや力も違うので、万人向けの正解は無いと思うが、自分の握り方を変えてみた。
私は手が大きいので、普通に手の平に包み込むような握り方をすると
巨大な団子になってしまう。小さく握るために、下の手の指の付け根あたり
で握るクセがついていた。
これが、どうも「締め」を甘くしているようだと気がついた。
そのため、団子の握りにもう一工程加えることにした。

整理すると、以下の三段階である。
①団子材を手にとり、サシエサをはさみ、とりあえず形にする。
②今までの握り方で、これ以上固くならないところまでしっかり握る。
③下の手の親指・人差し指中指薬指に包み込むように団子を握りなおし、上の手は親指人差し指を中心に、団子を小さくしていく。
その際、グーーーーーーと持続的に力をかけるのではなく、体重を乗せて、グッグッグッと押し込んでいくようなイメージ。不思議なのだが、この時あわてて締めようとすると、かえって固くならない。じっくりと団子を小さくしていくイメージで均等に圧力を加えないとダメなようだ。

言葉で説明するのは難しいので、後日ぬかすなネットTVをご覧いただいた方が判り易いかもしれない。
下の写真の2・3・4が工程①②③に当る。写真3と4で微妙に握り方が違うのがお分かりいただけるだろうか。
dango_all


もちろん名手たちは、こんな風に段階分けしていることは無いと思う。
あくまでも、私が「締め」の練習のために、意識的に分けてみたまでで、
なれるとこれが一連の動作になるのではないかと思っている。

これで実際どうだったかと言うと、自分としては今までより固い団子が握れるようになった。しかし、横目で見たバクダンさんよりは、まだ団子の持ちが悪いようであった。

ただでさえ手返しの早くない私だが、さらに手返しが遅くなった。
これに関しては、バクダンさんのコメントがありがたかった。
「でたらめな三投より、しっかり握った一投のほうがマシですよ」
慣れれば、早くなるはずである。

チヌいっぱい、底がちゃがちゃ
新波止での釣りは、楽では無かった。
一尾目は、調査モード中に偶然食ってきた。
chouka1



オキアミもボケも一瞬にして盗られるので、コーンを中心にローテーションしていた。

私が勝手に命名した「調査モード」とは、永易ウキをシモらせないが、肩の動きで団子の割れが判る程度のタナ設定にする。良く締めた切れの良い団子で、変化を、特にチヌの寄りを察知する設定のこと。釣り始めは、いつもここから入ると教わった。

一尾目を釣ってから、色気を出して、テンションを抜く方向に釣りを持って行くと、根ガカリが頻発した。仕掛けのひっかかり方からして、単純な形の障害物ではなく、もしかしたら沈みテトラだらけ?という雰囲気だった。

そんな中、納得できるまで握ってから投げることを繰り返すが、
段々、サシエサが残るようになってきいた。昼ごろには、オキアミも盗られない状態になり、行き詰まってメシを食うことに。

メシを食いながら、バクダンさん、永易さんの話を聞き、
仕掛けを立て気味にした方が良いとの情報を入手。
食い終わってから、すぐに仕掛けを立てて釣りを始める。

何故か判らないが、仕掛けを立ててしばらくして2尾目。
次の一投もあきらかにチヌあたりだったが、ハリスを障害物に
擦られて、竿が跳ね上がった。
底が悪いので、早めの勝負をしなければならない。

ちょっと早く割るということ
団子はちょっと早めに割ってあげた方が良いようだ。
「なんだ、結局締めなくていいんじゃないか」という訳ではない。

締めて持たすのではなく、水分を多くして持たせたらどうなるかと、
やってみたら見事に着底しない。エサトリが多いのだ。
しっかり締めた団子を少し早めに割る必要がある。
これには、団子を小さく握ればよい。

このへんの話は、知識として持っていたが、確信を持って実行できたのは
今回が初めてのような気がする。締めた団子を投げているからこそ、
少し早く割ってみようという事になるわけで、最初から早く割っていたら、
おそらく結果は別のものになっていたと思う。
なにせ、今までの自分の団子が「最初から早く割る」状態そのものなのだから。

てつさんやバクダンさんが、ちょっと早く割る、というのを真に受けてはいけないところが、ここなんだろうな、と納得する。
言葉は基準が不明確である。「ネバい」も怪しいものだ(笑)

それでもやっぱりダブルスコア
パターンを掴んだので、3尾目は程なく釣れた。
ところが、今度は潮が早くなってきた。最初は永易ウキのまま我慢していたが、そのうち、シモリ方がひどくなってきたので、潮切りウキに変える程だった。

この結構早い流れの中で、バクダンさんが一尾釣り上げた。
ウキを見ると永易ウキである。

あれ?と思って永易ウキに戻す。潮が緩んだのかも知れないが、
なんとかアタリが取れるようになった。

明石海峡大橋に夕日が沈んだ後、真っ黒な4尾目を釣って、終了。
yuhi


自分としては満足の釣りだったが、結果は、永易さん9枚、バクダンさん8枚に対して、私が4枚と、ダブルスコアだった。もともとこの2人に勝てるとも思ってなかったし、永易さんとトリプルスコアにならなかっただけマシだと思う。
choukaichiran

ちなみに永易さんは新波止は初めて。バクダンさんも永易流をやる以前に来たことがある程度で、私とほとんど条件は一緒だった。


渡船の都合で、迎えの便が午後8時だったが、一日の釣りの充実感と宝石のような神戸の町の夜景が、時間を忘れさせてくれたkobe_night


夕飯を食べながら、永易さんからひとこと
「まけさん、今日は少し『締め』について判ったことがあるんじゃないですか?それであと一年くらい、サボらずにがんばれば、上手くなりますよ」

一年か・・・・先は長い。
------------------
今回もいろいろお世話になりっぱなしですみませんでした。
バクダンさん、永易さん、なおきさん、ありがとうございました。

以上
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  1. 2005/10/09(日) 10:50:01|
  2. 紀州釣り修行記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:5

コメント

上等な酒

それを飲んだようで、ちょっと文と写真に酔ってしまった。ほとんど家に仕事を持ち帰らないが、嫌々やってて息抜きに読んでしまったので、もう仕事はできないなあ。

それほど酔ったね。名文だ。

神戸の夜景や夕焼けと、一日を通して団子を一生懸命やってる姿が、長年連れ添った夫婦のように、ごく自然に溶け合ってるようだ。

そういう自然体で挑んでる姿勢は、水が低きに流れるように読む者の心に流れてきて、「ああ、握りたいなあ~」という気持ちにさせてくれる。

まけさん、旅のおすそわけをありがとう。

ちなみに「自称締めた団子」ってのには、笑ってしまいました。
  1. 2005/10/12(水) 22:04:29 |
  2. URL |
  3. some #-
  4. [ 編集]

ありがとうございます

自分では、すごくテクニカルな事に偏った記事だと思ったのですが、図らずも、そういう風に読んでいただいて、うれしいです。

永易流の良いところは、ディスクロージャー(情報開示)だと思うのです。釣っている最中も、普段の会話も。
だから私も、掴んだと思えることは開示しようと、かなり心から真面目に書いたんです。
名文を狙って書かないからいいんですよね。きっと。
  1. 2005/10/12(水) 22:21:13 |
  2. URL |
  3. まけ #-
  4. [ 編集]

いいですね

私も早く黒鯛を何匹も釣れるように上達したい。
何年掛かるか分かりませんが、まけさんに追いつけ追い越せ!
..それは無理か(汗)

一番最初の写真の遠くのところに、私の働く会社が見えています。
あ~私もそこで釣りたい(笑)
  1. 2005/10/13(木) 18:34:30 |
  2. URL |
  3. 龍馬 #-
  4. [ 編集]

またまた感動です☆

まけさんは常に〝一生懸命〟な方なんですね。
感動させてもらってます。
読ませて頂いてるだけでもイメージが凄く湧いてきて
「私ももっと釣りしたい」って想いが強くなりますね。

そして紀州釣りが益々楽しくなり
更にどっぷりハマっていってます。

素敵な文章・貴重な情報・
そして飾る事のないまけさんの姿・・
本当にありがとうございます☆

**やっと何とか釣れる様になってきました。。
来年のMFGの大会出場目指して頑張ります**
  1. 2005/10/14(金) 21:47:09 |
  2. URL |
  3. だんご妻 #-
  4. [ 編集]

龍馬さん、だんご妻さんありがとうございます

あんまり誉められると、くすぐったい感じがしますが、
まあ、信じやすいというか、素直なんですね人間が(笑)

皆さんと、大会でお会いできる日を楽しみにしています。
けっこう大会ってバタバタしてるから、別に大会じゃなく
てもいいんですけどね。

コメントありがとうございました。
  1. 2005/10/15(土) 06:43:18 |
  2. URL |
  3. まけ #Oa2f/7z.
  4. [ 編集]

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