紀州釣り修行記~黒鯛(チヌ)の伝統釣法「紀州釣り」の修得を目指す男の足跡
黒鯛(チヌ)を狙う「紀州釣り」は、歴史ある釣法だが、今なお進化を続けている。そのひとつ、永易流ハワセ釣りの魅力にとりつかれた「まけ@ダンゴマン」の、七転八倒周囲爆笑の修行記ブログです。

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人は石垣(房総紀州釣り修行2日目)2005年11月13日

竜島風景

Kishiさんを迎えての、房総2連戦も2日目を迎えた。

超美味おでんを肴に盛り上がった前夜
昨夜は、かじさんのお兄さんのおでん屋さんで、酒盛り。
(君津市の「でん助」さん)
釣りは初日だけのBa2さん、ふくさんもノンアルコールで参加。
僕らだけ飲んで、すみませんでした。
でん助表

でん助中

居残り組のKishiさん、かじさん、団長さんと私は、
そのまま小上がりで泊まらせていただいた。
酒飲みにとって、飲んだその場で寝られるのは、
ある種、大変な贅沢である。
(当人以外は大変な迷惑かも知れませんが・・・)

寝ないで房総入りした私は、早々にダウン。
結局5時間も寝てしまったので、朝4時に起きた時には、元気いっぱい。

未明から賑やかな「竜島」
コンビニで買った朝飯をたらふく食いながら移動。
まだ暗い中、今日の釣り場「竜島」に到着した。
島というのは地名だけで、普通の海岸である。
古くは、源頼朝が房総に上陸した地点だと、石碑にあった。

まだ暗いのに、釣り人は多い。電気ウキが海面に並んでいる。
駐車場で夜明けを待つ人もいる。人気釣り場らしい。
かじさんが何度か試釣をし、目星を付けていた所には、
誰もまだ入っていない。
そそくさとクーラーを置いて、場所を確保し、
車に戻って、また眠りに落ちた。

夜明けとともに人対策
リクライニングを倒しているのに、車が動き出す夢を見た。
はっと目が覚めると、かじさんが車を揺らしていた。

周囲はもう明るくなっている。確保していた場所に行くと、
かじさんの予言どおり、釣り座の一番手前で、ふかせ釣りをする人が一人。
常連さんだそうだ。

かじさんは、釣り場の状況だけでなく、この釣り場に通う人間まで熟知して
いる。来る人来る人が知り合いなのだ。

おはようございます、と常連さんに声をかける。
かじさんが、既に話をつけてあるとのことで、5m隣りに入れさせてもらう。
その先、10m距離をおいて護岸の角にKishiさん。

私の今日の役割は、Kishiさんに自分の釣りをしてもらうこと。
そう勝手に決めていた。
護岸の角からなら、かなり広い範囲を狙える。
私とKishiさんの間に人が入らなければ体制は万全である。
kishiさん上から

我々の背後には、砕石積み出し用のスロープがある。
以前にかじさんは、そこから頭越しに仕掛けを入れられた事があるという。
実は私も、この日何度か上に上ってくる人間を目でけん制していた。

釣り以前に、人対策をしなければいけないというのは悲しいこと。
しかし、このエリアはそういう場所なのだ。
郷に入っては、郷に従うしかないだろう。

私は、隣りのフカセ師の邪魔にならないよう、クーラーボックスに
縮めたままの竿をかけた。

魚は見えるのだが
竿1本程の水深、しもりが所々にある砂地の釣り場であることは、
肉眼でもはっきり確認できた。それ程、水が澄んでいる。

アジやイワシのような魚が沢山見える。
いわゆる「ベイト」の群れである。
時折、小さなナブラが起こるのは、シーバスがそれらを追っているらしい。
その魚影さえ、肉眼で捉えることが可能である。

団子への反応は悪く、Kishiさんはなかなか団子が割れないという。

Kishiさんにアドバイスしようにも、こちらが竿を出して
いなければ状況の把握もできない。
私も隣りに遠慮しつつ、ポツリポツリ団子を投げ始めた。

団子に触るモノなし
この日のスタート時点の団子配合
紀州マッハ 5kg
アミエビ 100cc
細引きサナギ 600cc
海水  400cc+α
(昨日より、サナギを多くし、割とゴリッとしたタッチに仕上げた)

調査モードで、釣りをするが、団子への反応は良くないようである。
あれっというぐらい、団子が持つ。
久々に団子返しをしてしまったくらいだ。
もちろん、サシエサのオキアミも無傷で戻ってくる。

基本的には、パサ硬い団子を使った。
あまりの反応の悪さに、ネバ系も打ってみたけれども
結果は変わらない。ボラが居ないのが、非常に気になった。

1時間半ほどして、急に思い出したことがあった。
第1回若狭カップのことである。
あれも確か11月だった。(2003年11月23日)
午前中6時間は、全く餌を取られない状況の中で、
解決法は、団子を締めるということだった。

硬い団子で、底にいる少ないエサトリを散らさずに
集中させる、そんなイメージで、パサ硬い団子に戻して
何投かした時だった。

表層を小イワシの大きな群れが通過した。
道糸に触るため、ウキが振動している。
さっき出た団子アタリを確認したかったのだが、
この状況では、どれが団子アタリが判らない。
「あーーー、アタリが判らない・・・」
と言っていると、ウキがゆっくり水没していくではないか。

上がってきたのは、15センチほどのチンチン。
Kishiさんに釣って欲しかったのに、自分が釣ってしまった。
しかしながら、小さいながらもチヌが居ることが判ったので
許して下さい。

皮肉なもので、この直後海況が大きく変化した。
それまでほとんど吹いていなかった風が次第に強くなってきた。
しかも向かい風。

浅場だけに、波とともに浮きが手前に戻ってきてしまう。
仕掛けが馴染んだ時にはもう浮きは足下。
湯浅でこういう状況になったことがあった。その時松田さんは
きちんとアタリをとって釣っていた。

そう思い、なんとかしようと、じたばたしながら釣りを続けるが、
波も高くなってきて、どうにもこうにもアタリが判らない。

朝からがんばっていた団長さんも、昼には帰られた。
(帰りがけに前日の釣り場(保田)に寄って、一枚釣って帰られたそうだ)

潮が入れ替わる
何時間かして、風は弱まったが、どうも潮が入れ替わったようで、
朝よりも反応が悪くなってしまった。魚の姿も全く見えなくなった。

午後3時まで粘ったが、全く好転しない状況に、私は竿を置くことにした。
それまで、かなり「ファンキーに」いろいろやってみたのだが、
これ以上続けると、フカセ師と入れ替わりに左隣りに入ったかじさんや
Kishiさんの釣りに影響を及ぼすおそれがあった。

撮影に専念する
またまた皮肉なもので、私が竿を畳んでから30分ほどで、
状況が変わったようだ。Kishiさんも「魚が戻ってきました」と言う。

これなら、夕まずめには、Kishiさんに本命が来るだろうと、
ビデオカメラを構え続けた。
NNTV収録風景

頭の中では、ドラマが出来上がっていた。
粘りに粘って、Kishiさんが本命を上げる。
狂喜乱舞する私とかじさん。

Kishiさんにはこの期待が、かえって重荷になってしまったかもしれない。

しかし、その期待に応えるように、Kishiさんの竿が曲がったのだ。
kishiさんヒット


ところが、次の瞬間、無情にも、本当に無情にも竿は跳ね上がった。
Kishiさん残念


元々、黒鯛釣りのメッカである男鹿でフカセ釣りをしてきた
Kishiさんである。アワセや、やり取りに一分の隙も無かったはずである。
Kishiさんの目には、水中でヒラを打つ、チヌの姿も見えていたという。

無情のハリハズレ。

その後、Kishiさんは暗くなるまで粘ったのだが、ついに
本命は姿を見せなかった。


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  1. 2005/11/13(日) 22:06:44|
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スローな集魚にしてくれ(房総紀州釣り修行2連戦初日)2005年11月12日

20051112保田にて

秋田からKishiさんがやって来た
Kishiさんは、ネットをきっかけに紀州釣りにはまった人で、
黒鯛釣りのメッカのひとつである男鹿半島がホームグラウンドである。
kishiさん

車を使って広島に釣行したり、そのついでに大阪に寄ったり、
私顔負けの遠征をこなす、釣り馬鹿仲間のひとりである。

房総も、今回が2回目。前回はあいにくの強風で、まともに竿が出せな
かったので、リベンジを期しての遠征である。

嵐のような天気
金曜日夜、kishiさんが、都内のかじさん宅に到着。

私は、仕事を終えてから道具やビデオの仕度・積み込みをしていたら
寝る時間が無くなったので、そのまま寝ずに、集合場所の富津のえさ屋に
向かう。
沼津からは、やはり仕事が深夜に及んだ、ふくさんが
寝ずに房総に向かった。

私が待ち合わせ場所に着くと、Kishiさん・かじさん組とふくさんが
既に到着していた。サシエサ類を購入して、Ba2さんの待つ
鋸南町の道の駅へ。

夜明けには全員が顔を合わせたが、ひどい雨風である。
風速10mを超えると思われる突風が吹き、雨は横殴り。
本日竿出しを予定していた場所も、ご覧の通り大荒れ。
釣り座となるはずだった、防波堤の周りの石積みも、波に洗われている。
荒れる竜島


寒さとやるせなさに耐え切れず、とりあえずファミレスへ。
ファミレスでしょぼくれる

いきなりテンションがた落ちである。

モーニングを食らってしばらくすると、風雨ともに少し収まった
ようなので、かじさんが風を避けられる釣り場に案内してくれた。

まずは「人対策」
まだ風は強かったが、追い風になる場所なので、ここで竿を出す事に決定した。そうなれば、まずやるべき事は、人対策である。

我々の感覚では、釣り座は最低でも竿2本、できれば3本分以上の
間を開けたい。潮の流れに対応したり、道糸を捌いたり、
またお互いの団子の干渉を最低限にするために必要な距離だと思う。

ところが、房総では、その間隔で並ぶと、間に人が入ってしまう。
人気釣り場となれば、隣りの人の肩に手が届くような距離で人が並ぶのだ。
これは、私も千葉館山の自衛隊堤防で経験した。

そこで、微妙に人が入りにくい距離感で、できるだけ距離を取って
クーラーボックスを4つ並べた。

両サイドにふくさんと私。
中にかじさんと、kishiさんを挟む形で釣り座を取った。
遠来のお客様であるKishiさんに、できるだけ
自分のペースで釣りをしてもらうための布陣である。

正直、この並び方でも、人が入りすぎだと思ったが、仕方がない。
魚を釣る以前に、人に対する対処が必要なのが、ココの釣りなのだから。

Ba2さんは、フカセ釣りをする為、我々と離れたテトラに
釣座をとられた。

子チヌと戯れる
釣り始めたのは9時半ごろ。
ここのチヌは、20センチ級と小振りなものが多いということだった。
実際、早々にふくさんが上げたチヌもそうだった。

私は周りの撮影をしてから、ゆっくり仕度にかかった。
実は、明け方のひどい嵐で、すっかり戦意を喪失してしまったのだ。
人数が多すぎることに対する配慮のつもりもあった。
しかし、一旦団子を投げ始めると、そんな気持は消えいった。

私のこの日のスタート時点の団子配合
紀州マッハ 5kg
アミエビ 100cc
細引きサナギ 200cc
海水  400cc+α

足下におびただしい数の、チビフグが見えていたため、
アミエビもサナギも控え目にして、様子を見ることにした。
紀州マッハに最低限握れるだけの水分を加えて、
小さ目に固く握るところからスタートした。

パターン
最初は、サシエサのオキアミがそのまま帰ってくるような状況だったが、
昼近くなって天候が回復し、太陽が顔を出してしばらくすると、
状況が変わってきた。
時折、サシエサが取られるようになり、団子の割れも早くなった。

しっかり締めた団子に、団子アタリ。しかし団子はまだ割られて
いない。そのうちに、団子が崩壊。その直後から、ウキにサシエサを
触る動き。
ところがなかなか食い込まない。「縁が切れない」でアタリが続くので、
1分近く待っていると、やっとウキを引き込んでくれた。
上がってきたのは15㎝ほどの「ロリチヌ」

サシエサはボケ。小さめの団子を、しっかり締めてというこの
パターンで、2時前くらいまでに2尾拾った。

その後、反応が悪くなってきたので、またパターンを探ったが、
なかなか見つけられない。ほんのひとつまみアミエビを加え、
集魚力を上げてみたが、目立った反応は出ない。

私としては珍しく、本虫を持っていたので、それを刺してみる。
すると、アタリなくチヌが釣れた。

本虫を使うと、他の餌より団子アタリが大きく出る。
早いタイミングで団子が割れ、仕掛けが馴染む前にサシエサを
食ってしまうのだろうか。
このパターンは2尾。

夕方になってふくさんのペースが上がってきた。
話を聞くと、私とは違うタイミングで釣っている。
それでは、と真似をして、そのパターンで一1尾追加した。

釣り急いだ男の夢
この時点でふくさん8尾、私5尾。
あと3尾釣れば同点だ。どうでもいいことだが、どうせなら追いつきたい。
今日は、かなり集魚を落として釣ってきたので、少しアミエビを行っても
いいだろう。

残り少なくなっていた団子材に、軽く一つまみアミエビを加えた。
効果てきめん。ウキが沈んでいった。
ところが、竿を立てると、チヌの感触ではない。
憶えのある、あのニョロニョロした感じ・・・ゴンズイである。

この後、ゴンズイを3連発。
ゴンズイ

しまったと思って、団子材を追加して集魚を薄めたが、またゴンズイ。

このゴンズイ4連発で完全にノックアウト。1尾も追加できずに
納竿となった。

ふくさんとの違い
ふくさんは結局10尾釣った。後でいろいろ話を聞いてみると、
団子の面では、サナギの量に違いがあった。

もちろんサナギの量だけで、釣果に違いが出たとは思いにくい。
団子の握り方や、パターンの見つけ方など、釣りの方法や流れも
違い、そちらの方が大事なのだが、残念ながらそういう話は、
非常に伝わり難いのだ。

結果として、判り易い、「団子に何入れた?」という話しか
残らないのが釣り人の会話からメディアまで、共通した
欠点であると私は思っている。

その事をお断りした上で、話を続けると、
サナギ(細引きサナギ)は、遅効性、ゆっくり効くタイプの集魚成分である。
これに対して、アミエビは即効性のある集魚成分であると言える。

今回、ふくさんは、ゆっくり効くサナギを中心に集魚を組み立て、
私はあせって、即効性のあるアミエビに手を出した。
これが、2人の夕方の釣りを変えてしまったような気がする。

いつもそうだとは限らないが、今回は、2種類の集魚成分の違いが
結果を変えた、そんな風に感じた釣行だった。

Want you 俺の肩を、抱きしめてくれ
釣り急いだ男の、夢を憐れんで
Want you 焦らずに 釣りたいね
ウキをグッと沈めて、顔を見せてくれ
チヌ釣りはゲーム
誰もがチヌを釣りたいだけの悲しいゲームさ
Want you 弱いところ見せちまったよ
強いアミエビのせいさ、一尾が欲しい



  1. 2005/11/12(土) 23:04:50|
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