紀州釣り修行記~黒鯛(チヌ)の伝統釣法「紀州釣り」の修得を目指す男の足跡
黒鯛(チヌ)を狙う「紀州釣り」は、歴史ある釣法だが、今なお進化を続けている。そのひとつ、永易流ハワセ釣りの魅力にとりつかれた「まけ@ダンゴマン」の、七転八倒周囲爆笑の修行記ブログです。

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和歌山県湯浅で紀州釣り修行 2005年5月29日釣行

20050529_yuasas.jpg

◆湯浅へ
今シーズン初の関西遠征、2日目である。
6月12日にマルキューカップ紀州釣り大会が行われる和歌山県湯浅の磯に
永易さん、てつさん、バクダンさん、たくパワーさんと向かった。

出船は4時半。たくパワーさんが三のハエ、てつさん・バクダンさんが松の下、
永易さんと私がトビ岩に上がった。トビ岩は2003年6月に上がって以来、2度目である。
その時には、ポイントが判らず、とんでもない方向を向いて投げていると
指摘を受けたが、今回初めて正しいポイントが判った。

ちなみにトビ岩から見えるオチコミ、オチコミのハナレも、私が思っているのと
ポイントの方向が違っていた。磯というのは難しいものだ。

◆湯浅のくせに
さて、釣りを始めてみると、エサトリが異常に少なく、オキアミがそのまま戻ってくる。
過去に何度か湯浅を訪れているが、こんな事は初めてである。
隣の永易さんも、「湯浅のくせに・・・」とぼやき始める状況の悪さ。

エサトリとの壮絶な戦いを想像していた私は、実は前日の菅島で余力を残すように団子を握っていた。
そういう事をするから、釣れなくなるのだと言われそうだが、そうせざるを得ない程、
私にとって湯浅での団子握りは「恐ろしいもの」なのだ。

ところが、エサトリが少ないので、団子もなかなか割れない。やっと割れたと思ったら、
何の音沙汰もなく、仕掛けを回収すると、サシエサが無傷で帰ってくる。

9時半ごろ、永易さんに本命。邪魔になってはいけないと、仕掛けを回収すると、
私の仕掛けにもチヌが付いていた。

潮が早くなってきたので、サシエサを駆け上がりに持たせかけて止めるようにして、
アタリを待つが、魚の活性は低く、退屈な時間が過ぎて行く。

◆3バラシ
途中、突然ウキが入ることが2度。
2回ともかなりの手ごたえを感じたが、やりとりに入ったところで、ハリが外れた。
ボラのスレガカリなどではないと思われる。

3回目には、しっかりしたアタリを捉えたが、底を切ることができず、ハリスが切れた。
リールのレバーを握った指が硬直していて、糸を出せなかった。
波止で、小チヌとばかり戯れていたせいか、いざとなるとパニックになってしまった。

隣で3回もバラされては、永易さんにも影響が出るに違いない。
申し訳けないことをした。

活性が低く、状況が悪いなりに、3枚は釣るチャンスがあったのだが、ものにできない
のが「腕」である。

ちなみに後から聞いたのだが、ハリハズレが多発する場合は、団子の締めを疑った方が良い
とのこと。底を切れなかった幻の大物も、想定よりアタリが出るタイミングが早かったため、
魚に先手を取られた格好になった。これも団子の締めが充分であれば、防げたかもしれない。

◆てつさんまた炸裂
オチコミのハナレに入っていた釣り人が、3時の船で撤収した。
すかさず、永易さんが連絡をとり、てつさんが松の下から移動してきた。
トビ岩から松の下は見えないが、オチコミは良く見える。

しばらくすると、てつさんが竿を曲げている。タモが出ているところを見るとチヌだろう。
後で聞いたら松の下は、トビ岩と同じようにエサトリが少なかったが、
オチコミのハナレは、団子をカンカンに締めないといけないほど、エサトリが多かったとのこと。

夕まづめに入って、何度もてつさんの竿曲がりを見ることになる。
圧巻は、納竿寸前の一発だろうか。私は片付けをしながらそれを眺めていた。

◆守る釣り
魚の活性の上がらないトビ岩の上で、私は団子にアミエビを入れようかと何度も思った。
永易さんはいつ入れるのだろう、そのタイミングを待った。
しかし、永易さんが団子にアミエビを追加したのは、午後5時半を回ってから。
納竿の30分前である。

後で聞いたところ、トビ岩にひとりだったら、早い時間にアミエビを追加したかもしれない。
今回は2人だったので、普通の団子だけでも量が多くなるので、アミエビは控えたとのこと。
(私の団子の締めが甘いことも、アミエビを控えた理由の一つではないだろうか)
攻めてリスクを取るよりも、魚がやる気になるのを待つ「守りの釣り」。
湯浅の釣りは、こんな釣りである場合が多いそうである。

翌日、別の場所で釣りを見学させてくれた永易さんは、「今日は攻める釣りです」と
言っていた。チヌが居るのに、イメージした設定に入らない時、さっさと回収して
次の一投でやり直すのが「攻める釣り」。守りの釣り場では、それは団子の入れ過ぎという
リスクを背負うことになる。
場所と状況によって、打つ手も変わってくるということらしい。

◆磯から上がってびっくり
てつさん、バクダンさん、たくパワーさん、3人ともいいサイズの物を含めて3~5枚釣られて
いました。やはり、腕の差。またまた見せつけられました。

以上

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  1. 2005/05/29(日) 22:22:15|
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三重県菅島で紀州釣り修行 2005年5月28日釣行

◆今シーズンの遠征について
 なぜ私は、紀州釣りが上達しないのか。年に何回も関西に遠征し、名手の
手ほどきを受けているのもかかわらず、である。

大きく分けて3つの理由がありそうだ。
①遠征しても、自分の釣りをしているから
②人との語らいが楽しく、釣果の悪さを忘れてしまうから
③釣行回数が少なすぎるから

遠征のあり方を変えることで、これらのポイントについて改善できないかと考えた。
①人の釣りを「見る」時間を作る
②大会以外に竿を出す時間を作る
③シーズン中、月1の遠征を目標とし、一度行ったら可能な限り滞在する

◆先行者を見習う
昨年11月、兄弟弟子である、てつさん、バクダンさん、たくパワーさんに
こてんぱんにやられた。皆が2桁釣りの勢いの中、私は完全ボウズだった。
また、今回も私が一番の貧果だった。

永易さんと知り合ってからの期間は、私の方が長い。
しかし、あっという間に追い越され、腕の差がついてしまった。
彼らには、いつでも名手と一緒に釣りに行ける地の利があるが
それだけではなく、人に明かさない努力が裏にあるに違いないと思う。

こうなっては、いかに彼らに追いつくかが目標である。
名手の技は遠くても、彼らの道程なら、おぼろげながら想像がつく。
そういう意味では、良い先達を得たと言えなくもない。

◆名手の釣りを「見る」
今回、遠征3日目に、竿を持たずに、永易さんの後ろで釣りを見学させてもらった。
6時間の間、「今、何を考え、何をしているのか」
口に出してもらい、また質問をすることにより、私に伝えてもらった。
永易さんは、その半日で14枚釣り、私はその全てのアタリを見ることができた。

全てを理解することはできなかったが、一部は私にも判った。
その一部からでも、私の釣りの弱点を垣間見ることができた。
その一例が団子の「締め」である。

14回のアタリの中には、私が経験したことが無いアタリもあった。
それは団子が割れてから、ウキが入るまでの時間が非常に短いものである。
永易さんはそれを「チヌが鼻先を団子につけている」と表現した。
チヌに団子を割られるのではなく、チヌを待たせている。

チヌの団子アタックで、思ったより早くウキが沈むことはあるが、
それは団子が割られているのだと思う。
今回、私が見たアタリはそれとは全く違う。
割れるタイミング、ジャストで入るウキなのである。

「団子の締め」の違いなのだろうと勝手に解釈した。

◆バラシの原因も「締め」
その前日の湯浅での3回のバラシの原因が、「団子の締め」にあると指摘されたこともある。
割れるタイミングが想定より早いため、どれも魚に先手を取られている。

団子の締めがしっかりしていれば、もっとチヌを引き寄せて、待たせて、
こちらのタイミングで勝負することができるのではないか。
そういう風に感じた。

◆菅島の備忘録
20050528_sns.jpg

こんな風に、遠征3日目にいろいろ考えさせられることがあった今、
その2日前の三重県菅島の釣りについて、云々するのは意味が無いような気がするが、
自分自身の備忘録として、気がついた点を書いておきたい。

潮が早く、足場が高い上に、向かい風が吹き、なかなか思うような設定にならなかった。
隣のてつさんは、コンスタントに狙った設定に入っており、そこでも腕の差を感じた。

特に向かい風の中、永易ウキの飛距離を保つてつさんの技、また、ウキを左右に捌く方法など
てつさんならではのテクニックを見させてもらった。
向かい風に向かってウキを飛ばすには、団子を下手で投げた方が良いようだ。

オキアミ、ボケ、コーンを使用したが、エサトリがうるさくなって来ると、少しでもエサが残る
コーンが有利な時間帯があった。密かにコーンを取り出して使っていたが、後から聞いたら
その2~3投前からてつさんもコーンを使っていたとのこと。判断の早さが違う。

1枚目は、昼ごろ。もたれているウキを聞きアワセして拾った。
2枚目は、午後3時ごろ。当て潮と向かい風のため、寝ウキにチェンジしていた。エサはコーン。
ハワセていたので、寝たままのウキが、ピョコっと立ち上がり、そのまま海中に消えていった。

てつさんは、昼前からパラパラ、昼前後にかためて連釣し、6枚。

夕方、サシエサが取られなくなり、フグがスレでかかるようになったのは、
魚がボケてしまったのか、はたまたチヌが寄ったせいでエサトリが浮いたのか。
今となっては確かめようが無い。
私の「団子の締め」が甘く、ボカした可能性も否定できない。

市営の渡船で、追加料金を取られるということもあり、キャリーは要らないと聞いていたが、
現地で船着きからポイントまで10~15分程歩くので、やはり必要だと思った。

3日目に見た永易さんに比べると、私は釣りの組み立てがでたらめ。
調べるなら調べる。釣るなら釣る。偶然に頼る釣りを捨てない限り、
暗中模索の釣りが続くことになる。
最初から団子をきっちり締め、最初の2時間にやるべき事をやっていたら、
もう少してつさんに追いつけたのではないだろうか。

以上







  1. 2005/05/28(土) 20:57:54|
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紀州釣り番組配信「ぬかすなネットTV」新番組オンエア!

紀州釣り番組配信「ぬかすなネットTV」に、久々の新番組をアップしました。お楽しみください。

今回は、「ちぬ倶楽部」の取材を受けた我々の、奮闘の記録です。
20050520_sns.jpg

ビットレートが高めになっていますので、
もし、ストリーミングで画像がカクカク不自然な動きでしたら、
お手数ですがダウンロードしてからご覧下さい。

よろしくお願いします


  1. 2005/05/26(木) 12:12:29|
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「ちぬ倶楽部」取材顛末(本番・前編)2005年5月19・20日釣行

5月20日、朝4時30分。沼津駅前のホテルで、フィッシングブレーンの記者H氏を車でピックアップする。雑誌「ちぬ倶楽部」の駿河湾特集の取材である。

「私の釣り」への取材であるが、ボウズ(釣れないこと)の危険性は大である。ただでさえ、ボウスの多い修行中の身、2週間前の釣行もそうだった。
リスク回避のため、仲間を集めた。あいにく平日だったが、ふくさん・かじさん・たーちさんの3人がはせ参じてくれた。
私が釣れなくても、誰かが「沼津のチヌ」の顔を見せられるだろう。
さらに釣行場所を2ヶ所に分散した。

神奈川県のたーちさんは、前日の夜9時から予備場所に入り、場所取りをしてくれた。
東京在住のかじさんは、沼津では数が揃えにくい、サシエサの「ボケ」を、わざわざ千葉県富津まで仕入れに行って、沼津に向かってくれた。その数200匹。ひとり50匹見当である。
沼津のふくさんは、あいにく前日が東京出張だった。
夜、新幹線で戻ってきて、早朝の待ち合わせに備えてくれた。

朝5時、釣り開始。
本命場所には、ふくさん、私。
記者さんは、私の隣にカメラバックとともに陣取る。
気温16度。少し肌寒い。
------------------
午後2時。
早朝から記者に語ってきた講釈も底をついた。
初夏の太陽が照りつける。
間延びした退屈な時間。

釣果といえば、早い時間に、ヘダイを一尾釣ったのみ。
その後は、サシエサがそのまま戻って来る。
そろそろ、余裕が無くなってきた。
日本全国(「ちぬ倶楽部」の配本エリアは広い)に、
下手具合をさらすことになるのか・・・。
あせり始める。

ただでさえ、少し人数が多いかと思っていたところに
また釣り人が入って来た。
昨日のテスト釣行の時には私ひとりだった釣り場に、
私とふくさんを含めて既に4人が入っている。
今度は至近距離に2人。合計6人、全員団子師である。

最初の4人は、お互い影響が少ない距離感を保っていたが、
この人達は違う。もう空いたポイントが無いので、
至近距離に入って集魚材入り団子を作り始めた。
しかも海中に入ったロープの影響で、ポイントはかなり近い

取材中であることを知らせようと記者さんが、
カメラを構えてみたが、伝わらなかった。
事情を説明しようかと思ったが、相手のガタイが大きかった
ので止めた(笑)喧嘩になったらかなわない。

ああ、9時間かけて作ってきたポイントが潰れる。
釣れると思われる「潮まわり」まであと1時間だったのに。
私は天を仰いだ。

後で記者に聞いたところ、やはりその時点でボウズを覚悟したとのこと。

ポイントを移動しようかとも考えた。
しかし、もう午後2時過ぎ。例え移動しても、あとは夕まづめ(夕方暗くなる時間帯)に向けて、場を作り直すことになり、非常にリスキーである。かといって、このままでは、目の前のポイントが潰れていく確率は高い。

考えに考えた末、こういう結論に達した。
「沼津の釣り」の取材なら、いつも通りの現実を取材してもらうのも
「あり」なのではないか。そう考え直した。
これも沼津の釣りの実態である。その場所に根拠が無くても、誰かが釣りをしていたら、不思議と至近距離で釣りを始める。
この厳しさの中でチヌを上げられたら、「かっこいい」じゃないか。

リスクを承知で、自分の団子にアミエビをひと握り加え、
団子材の上半分に混ぜた。集魚力を高めるためである。

今日の団子は、自分としてはかなり集魚力が高い。
さらに集魚力を高めても、エサトリが少ない今の状況ならば、
短時間の釣りは成立するだろう。

しかし、例え黒鯛が釣れたとしても、数を釣ることはできなくなる。
それが集魚の恐ろしさだ。

それでも、今日は釣らねばならぬ。
釣る。とにかく釣る。
隣は釣れまい、しかし共倒れになる前に釣る。
あまりの雰囲気の悪さを察知したのか、記者さんが離れて行った(笑)

後編に続く・・・


  1. 2005/05/20(金) 23:59:58|
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「ちぬ倶楽部」取材顛末(本番・後編)2005年5月19・20日釣行

前編より続く
雑誌「ちぬ倶楽部」の駿河湾の釣り特集の取材を受けている。
大阪から遠路やって来た記者のためにも、黒鯛(ちぬ)の顔を見せてやらねばならない。
-----------------------
取材前日の5月19日、ひとりでテスト釣行を行った。
5月8日の釣行の反省をふまえて、団子配合は次の通り。
----------
紀州マッハ(青) 5kg
細引きさなぎ  900g
アミエビ    600cc
海水      約200cc
----------
「マッハ青袋」に、細引きサナギを多めに入れて、軽い団子を作る。

軽めの団子をゆっくり沈めることにより、浮いているかも知れない魚の目を底に向け、団子を追わせる。
団子はしっかり締めて、割れた後はサシエサをその場に留め、
食い気のあるチヌの登場を待つ。
という作戦である。

この日は10時頃から釣りを始め、満潮直前の午後2時前に35センチ程の
黒鯛(チヌ)が釣れた。なんと今年初チヌである。

早速、現場から永易さんに電話で報告すると、
翌日の「食い」に対する影響を考えて、これ以上同じ場所で釣りを続けるのはやめた方がいいとのことだったので、即刻納竿とした。

明日は、今日のパターンを信じて釣りつづること、今日釣れた潮回り、満潮直前に集中すること(明日の満潮時刻は今日より約1時間遅れ)
それを逃したら、夕まづめにもう一度集中することなどの
アドバイスをもらった。

特徴的だったのは、オキアミには何の反応もないが、
「ボケ」にだけ、エサトリとチヌの反応があったこと。
ボケが盗られるなら、オキアミも盗られるというのが
普通だと思っていた。なぜ「ボケ」だけなのか。

永易さんに状況を説明すると、「エサトリはフグだけですね」
と即答。確かにこの日チヌ以外に釣ったのは、フグだけだった。

片付けた後、かじさんに、房総で買って運んでもらう「ボケ」の増量を
お願いする。明日は全投「ボケ」も辞さずだ。
-------------------------
取材当日20日は、朝5時から釣りを始めた。
最初の3投は、サシエサにオキアミを使ったが、全く反応がないため、
すぐに「ボケ」に変えた。

1時間半ぐらいしてからだろうか、もそっとしたアタリを聞きアワセしたら、ヘダイが釣れた。やはり「ボケ」を食ってきた。
形はチヌに似ているが鼻先が丸い。自分で釣ったのは初めてだ。
一応、記者が写真を撮影してくれた。

その後は、ボケも残りっぱなし。
潮が低かったので、満潮の午後3時を待つしかないのかと、
ペース配分を考えながら団子を打ちつづけた。
やっきになって投入のペースを早めれば、団子が入りすぎて、食いを悪くするかも知れない。午後3時にピークを持ってくるように、気持を抑えながらの釣りとなった。

午後2時、「そろそろかな」と思っていた矢先、至近距離に釣り人が入るというアクシデントが発生した。投入ポイントは同じ、当然釣れる確率は下がる。それに加えて、入れてはいけないものを入れた団子である。釣れなくなるのは目に見えている。

そこから、集中力が増した。
数投後、ちょうど予備の場所に入っていたかじさんが、諦めて、こちらに移動してきたところだった。

団子が割れるタイミングの直後、コンと前アタリしたかと思うと、
永易ウキがゆっくり沈んでいった。
合わせると手ごたえがあった。重量感からしてフグではない。

20050520_make1.jpg


くつろいでいた記者に、「本命です」と告げ、やりとりに入る。
記者がカメラをかまえ、バシャバシャバシャと連射する。

20050520_make3.jpg


上がったのは30センチ弱のチヌ。型は小さいが、とりあえずボウズは逃れた。
ここ半月の肩の荷がいっぺんに下りた。「よかった~」思わず声が出た。

手に持った写真を撮ってもらって、リリース。

20050520_make2.jpg


その数投後、まだ雰囲気があるな、と思ったら先ほどと同じアタリで、もう一尾。
こんどはもう一回り小さかった。

私の釣果を見て、隣の釣り人が集魚材を追加するのが見えた。

その後は、また静かな状態に戻ってしまった。

あとは型だけ。いいサイズを一枚上げたいと思い、手返しを繰り返した。

1尾目を釣るまでは、力みがあるのか、団子の飛距離が伸びず、空中分解が発生する始末。
ところが釣ってからは、不思議と投入もスムーズになった。

6人中釣果は自分だけ。ふくさんも釣ったのはヘダイだけだ。心の中で鼻が高くなった。
しかし、ドラマはその後起こった。

日も傾きかけた、4時過ぎだったか、ふくさんが竿を曲げた。
足下に置いてあった「ぬかすなネットTV」用のビデオカメラを
ふくさんの方に向ける。かなりの大物だ。
「アイゴじゃないの?」と茶化すが、
上がったのは立派な黒鯛。40センチジャスト。

20050520_fuku2.jpg



「やられた。」
自分も・・・と手返しを繰り返すが、エサがそのまま戻ってくる。

でも、まだ数では勝っている。型でふくさん、数で私、いいバランスじゃないか、と自分を慰めた。

しかし、またふくさんが竿を曲げた。今度も良型の黒鯛。同点である。

その後40センチオーバーのグレ。「ふくさん、エサ浮いてますやん」と心の中で思う。

しかし、その後ふくさんが黒鯛連釣。やはり良型。ギャラリー役のかじさんは、「もうチヌしかいない・・」と興奮。

4対2、型でも数でも完敗である。

午後6時を回って、道糸が見えなくなり、団子が切れたので、私は納竿として、ビデオカメラを持ってふくさんの所へ。

「『ぬかすなネットTV』用にもう一枚釣って下さいよ」とプレッシャーをかけるが、
「潮が止まって反応が無くなった」とのこと。

それでもカメラを回していると、数投後になんと、ウキに反応が・・・・。

もぞっとして戻る、もぞっとして戻る、何度も繰り返している。
「合わせられない」とふくさん。
「待ったら入るかも」と私。

もぞもぞが5回くらい続いた後、ウキがゆっくり水中に入っていった。

「やったー」「ジャンやで、ジャン」
と予備場所で4枚の好釣果を上げて戻ってきた、たーちさん
かじさんと私が狂喜乱舞する中、ふくさんの竿が
満月になった

20050520_fuku1.jpg


ふくさん42㎝を頭に型そろいで5枚。私は27㎝と23㎝。
私の完敗だが、取材は成功だったと思う。

皆でほっと胸をなでおろした。

------------------
帰りにファミレスで反省会。ふくさんの話も聞いた。

「最初の一枚が釣れる4時半までは本当に辛かった。
まけさんに釣れていただけに、なおさら。
本当に12時間近く我慢の釣りだった。」

ふくさんの設定は、私と同じ。
軽めの団子をゆっくり沈める。
団子はしっかり握り、サシエサを動かさないのは、ハワセ釣りの基本どおりである。

ふくさんの凄いところは、昼間の辛い時間帯に、安易に団子の集魚力を上げずに、夕まづめを信じて、そこにピークを持ってきていることだと思う。

普通、他人が釣れたら、自分の団子の集魚力を高めたくなるものだが、
集魚の危険性を知っているふくさんは、我慢して、夕方になっても釣れる環境を用意したと言える。

ふくさんと私のポイントは50mほど離れており、潮の流れも違う。
ふくさんの所に、大型の群れが入ったのは、偶然かも知れない。
しかし、その時に計算どおりに、「釣れる」状況を作り出していたところが「腕」であり「粘りのふくさん」の真骨頂でもある。

また、並んだ6名中、釣果があったのは、ふくさんと私の2名だけだったことも付記しておく。

今回の釣行は、集魚について多くの示唆を示すものでもあった。

以上
尚、この模様を掲載した「ちぬ倶楽部」は、2005年6月26日に発売予定です。

Special Thanks To
◆ちぬ倶楽部さん・フィッシングブレーンさん・・・すばらしい体験をありがとうございました。
◆釣具屋武士さん・・・ポイント選択の相談に乗ってもらいました
◆たーちさん、かじさん、ふくさん・・・応援釣行ありがとうございました。
◆現場に来ていただいた沼津の方々・・・応援ありがとうございました。嬉しかったです。
◆ネットで心配してくれた多くの皆様・・・お陰様で無事終わりました。ありがとうございました。




  1. 2005/05/20(金) 23:58:59|
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「ちぬ倶楽部」取材顛末(ロケハン編)2005年5月8日釣行

糠と砂のラプソディー管理人、まけ@ダンゴマンです。今まで、自サイト内に記録していた「釣行メモ」を、ブログの形で公開させていただくことにしました。(FC2無料ブログに感謝)

ブログから入られた方で、紀州釣りに興味を持たれた方は、サイトの方も是非。

さて、2005年に入ってから仕事が忙しいことを言い訳に、釣りをさぼっていました。4月も末になるのに、初釣りすら行っていない、そんな所に、大阪の釣り雑誌編集プロダクション「フィッシングブレーン」さんから、電話が入りました。
「『ちぬ倶楽部 内外出版社刊』で、駿河湾の特集をするんですが、取材と執筆をお願いできないでしょうか」
返事はひとつ。YESです。

紀州釣りで黒鯛(チヌ)を狙う私にとって、雑誌「ちぬ倶楽部」は憧れのメディア。どんなに釣りのホームページが氾濫しようとも、釣り雑誌の凋落が言われようとも、この雑誌は、違う。作り手の「凄み」の伝わる雑誌の一つだと思います。

取材は5月20日。指定エリアは、私の故郷であり、ホームグラウンドである沼津。モノクロページながら5ページを割いてくれるとのこと。
これはいい記事にせねばならぬ。
特に取材日の釣行では、黒鯛(チヌ)の顔を見せてやらなければならない。

まず、4月末に竿を持たずに、ロケハン(ロケーションハンティング=取材場所を選定する準備作業)一応、自前の一眼レフデジカメSD10とFZ5で写真も撮っておく。釣り人のバックに富士山のいい写真が撮れた。

しかし、肝心の釣況は、あまり良くない。
水温が上昇せず、黒鯛のノッコミ(産卵のために接岸し、食欲旺盛な大型が良く釣れる)が遅れているようだ。

5月8日にテスト釣行。
場所は沼津市島郷、御用邸先の釣具屋武士のご主人と相談し
当日、「ふかせ釣り」で釣果が上がっている場所を選択。

午後から半日の釣り。
-----------------
団子配合
紀州マッハ青2:紀州マッハ緑1の配合。
アミエビ200CC、細引きさなぎ400ccほど。
----------------
当日、朝から入っているフカセ師によると
釣れた棚は、底から数10センチ上。

私の団子には、エサトリのアタックはなく、
きちんと握ると2分でも3分でも割れない。

途中、棚を詰め、底を大きく切ると、エサトリの反応が
あるが、餌を底に着けると、何の反応もなく、
サシエサがそのまま戻って来る。

隣の釣り人の置き竿に、47センチの黒鯛が食いついたのを、
不在だった持ち主に代わって、竿を取って、やりとりしたのみ。

夕方、西伊豆に出かけていたというKatoさんが、
年無し(50センチ以上の黒鯛の意)釣ったとのことで、
私を見つけて、声をかけてくれた。

さすがに伊豆の黒鯛は、骨格が太そうだ。
後検寸で52センチだったとのこと。

この日は真っ暗になるまで粘るがボウズ(1匹も釣れないこと
=気もない=毛もない)に終わる。

フカセ釣りで、しかも置き竿で、サシエサがエサトリに盗られずに、
黒鯛の口に入るなら、サシエサを団子で守って底まで届ける
紀州釣りをする理由が見当たらない。

もしかすると、何らかの理由で、黒鯛を含む魚が、浮いている
のかも知れない。こんな時、あえて「底を釣る」紀州釣りで、
釣果を上げる方法があるのだろうか。

今年初釣りにして、疑問がふつふつと沸き起こる。

後日、大阪の永易啓裕氏(マルキューフィールドスタッフ)に
電話で質問する。
--------------
団子の沈下が早すぎる。
もう少し軽い団子をゆっくり沈めて、浮いている魚にもアピールする。
団子を早く割ろうとせず、しっかり締めて、持つだけ持たせる。
ただし、サシエサは底から絶対に動かさない。
--------------
要約すると、こういうアドバイスである。

紀州釣りの一釣法であるハワセ釣りとは、サシエサを底に置き、動かさない釣りである。

魚が底から浮いているのであれば、底を切った釣りをすればいいではないか。素直な疑問が湧いてくる。
これに対する永易さんの回答は・・・。

①底を切る釣りをすることにより、団子の握りが甘くなり、結果として釣れなくなるリスクが増大する。
 
団子の割れが把握しにくいハワセ釣りでは、いつも一定の時間で割れるように、しっかり団子を握る。ところが、底を切ると、ウキの縦の動きで団子の割れは把握できるため、団子の握りは甘くなる傾向にある。
(楽な方に動くのが人間の常だ)
理由は割愛するが、団子の握りが甘いと魚を散らすリスクが高まる。
といったところだろうか。


②仮に底潮が冷たく、魚が浮いていると考えたとしても、例え50センチ底を切ったところで、水温はあまり変わらないのではないか。

何メートルも底を切るのであれば、フカセ釣りをすれば良い、
ということだろう。

といったようなアドバイスを受け、次の釣行に備えることになった。
(私の解釈なので、間違っているかも知れません)

ただし、後は取材日前日のテスト釣行しか機会がない。


  1. 2005/05/08(日) 23:59:59|
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